Japanese
English
短報
慢性期脳卒中患者における24時間連続血圧測定の適用に関する検討
Ambulatory Blood Pressure Monitoring in Patient with Stroke.
藤谷 順子
1
,
間嶋 満
2
,
近藤 徹
2
,
小宮山 剛平
2
,
岨 康二
2
,
財満 達也
3
Junko Fujitani
1
,
Mitsuru Majima
2
,
Toru Kondo
2
,
Gouhei Komiyama
2
,
Kouji Sowa
2
,
Tatsuya Zaima
3
1東京都リハビリテーション病院
2埼玉医科大学リハビリテーション科
3埼玉医科大学川越医療センターリハビリテーション科
1Tokyo Metropolitan Rehabilitation Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, Saitama Medical School
3Department of Rehabilitation Medicine, Kawagoe Medical Center, Saitama Medical School
キーワード:
血圧日内変動
,
脳卒中
,
24時間連続血圧測定
Keyword:
血圧日内変動
,
脳卒中
,
24時間連続血圧測定
pp.1179-1182
発行日 1996年12月10日
Published Date 1996/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108262
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
脳卒中患者の回復期から慢性期における血圧管理は,再発予防ならびに運動処方という2つの観点からリハビリテーション医にとって重要な課題である.近年,24時間連続血圧測定(ambulatory blood pressure monitoring;ABPM)が非侵襲的に可能となり,白衣効果のない血圧,また夜間の血圧情報を提供し,降圧剤の種類や投与時間の選択に役立っている1-3).
今回われわれは,リハビリテーション病棟入院中の脳卒中患者に24時間血圧測定を施行し,その結果と,従来,血圧の管理の指標として用いられてきた安静時および運動時の血圧の状態との比較を行い,脳卒中患者の慢性期における血圧管理に際して,ABPMが安静時血圧・運動時血圧と異なった有用な情報をもたらすかどうか検討したので報告する.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.