Japanese
English
調査
言語療法士養成課程におけるコミュニケーション・エイドに関する専門教育の実施状況の調査
Research for a State of Education about the Communication Aids in the Schools of Speech Therapists.
山田 弘幸
1
Hiroyuki Yamada
1
1長崎リハビリテーション学院言語療法学科
1Department of Speech Therapy, Nagasaki Rehabilitation College
キーワード:
言語療法士養成課程
,
コミュニケーション・エイド
,
専門教育
Keyword:
言語療法士養成課程
,
コミュニケーション・エイド
,
専門教育
pp.663-668
発行日 1996年7月10日
Published Date 1996/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108153
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はじめに
言語療法士(医療言語聴覚士)は,未だ国家資格は制定されていないものの,聴覚言語障害の評価および訓練を主要な職務とするリハビリテーション分野の専門職として,徐々にではあるが普及しつつある.その言語療法士が行う訓練として,従来は,聴覚的理解・発話・構音・読字・書字等の能力向上を目的としたdisabilityレベルでのアプローチが重視されてきた.今後もこのようなアプローチが基本的には重要であるが,それだけに固執していては実用的コミュニケーション能力の向上が望めないケースも多い.
言語療法士をコミュニケーション障害の専門家と位置づけるならば,上記のような要素的な言語能力に対するアプローチのみならず,補助的あるいは代償的コミュニケーション手段の導入も行うことができるだけの専門的能力が求められることになる.
今後,言語療法士が対象患者への補助的・代償的コミュニケーション手段の導入に積極的に取り組んでいくためには,まず現任者の取り組みが重要であるが,根本的には言語療法士の養成段階から体系的な教育を行うことが必要である.
そこで,言語療法士養成課程での補助的・代償的コミュニケーション手段に関する専門教育の現状を把握し,より望ましい教育を実現するための基礎資料を得ることを目的として,養成課程教務担当者に対してアンケート調査を行ったので報告する.
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