Japanese
English
◆研究と報告
ある重度脳性麻痺者のコンピュータースイッチ操作から考えた頸部運動と口唇運動の有効性
A Comparison of the Efficiency of Neck versus Lips in the Operation of a Computer Device for Severely Disabled Cerebral Palsied Adult
小畑 順一
1
,
君塚 葵
1
,
清水 一
2
Junichi Obata
1
,
Mamori Kimizuka
1
,
Hajime Shimizu
2
1心身障害児総合医療療育センター
2広島大学医学部保健学科
1National Rehabilitation Center for Disabled Children
2Institute of Health Sciences, Hirosima University School of Medicine
キーワード:
脳性麻痺
,
評価
,
コミュニケーション・エイド
Keyword:
脳性麻痺
,
評価
,
コミュニケーション・エイド
pp.417-424
発行日 1995年12月15日
Published Date 1995/12/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨:38歳の頸部,口唇の安定した随意運動を有する重度脳性麻痺者一例に対し,コンピューターのスイッチを操作する身体部位(操作部位)の有効性を評価した.評価の観点は平仮名の模写数,経時的心拍数,上肢の異常運動パターンとした.その結果,口唇操作は頸部操作に比べ模写数が多く,経時的心拍数が少なく,上肢の異常運動パターンの出現数が少ない傾向が認められた.このことから頸部操作よりも口唇操作の方が本例にはコンピューター操作方法として適していることが分かった.さらに本調査より得られた臨床的知見について論じた.
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