巻頭言
障害の受容と「障害者プラン」
渡辺 淳
1
1中通リハビリテーション病院
pp.203
発行日 1996年3月10日
Published Date 1996/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108053
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「平成七年版障害者白書」が昨年の12月に発表された.その中で,障害のある人達をとりまく4つのバリア(障壁)を除いた「バリアフリー社会」をめざすことが打ち出されている.「白書」による4つのバリアとは,第一に物理的バリア,第二に制度のバリア,第三に文化・情報のバリア,第四に意識のバリアである.
意識のバリアは,障害のある人達に対する社会の差別と偏見だけでなく,障害のある人達の内面とも深く結びついている.意識のバリアは「内」と「外」に存在する.障害の受容の緩助には「内」と「外」にある意識のバリアの克服が必要となる.
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