Japanese
English
特集 リハビリテーションと情報
聴覚障害者のための情報環境―情報関連機器を中心に
Recently Developed Communication Devices for People with Hearing Disabilities.
畠山 卓朗
1
Takuro Hatakeyama
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター企画研究室
1Yokohama Rehabilitation Center
キーワード:
聴覚障害
,
日常生活
,
情報機器
,
情報環境
Keyword:
聴覚障害
,
日常生活
,
情報機器
,
情報環境
pp.27-31
発行日 1996年1月10日
Published Date 1996/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108019
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はじめに
私たちの日常生活にはさまざまな情報が満ちあふれている.それらの情報は,視覚だけでなく聴覚からも与えられる.駅のホームで流されるアナウンス,カーラジオから流れる交通情報,電話を利用したテレホンサービスなどがその一例である.しかし,聴覚に障害をもつ人にとっては,それらの情報をうまく利用することは困難である.この点において,「聴覚障害者=情報障害者」と言うことができよう.
近年のエレクトロニクス技術の長足の進歩により,聴覚に障害をもつ人々をとりまく情報環境に大きな変化が生まれつつある.急速に普及しているパソコン通信などはその一例であり,聴覚障害者がパソコン通信を利用するうえでの障害はまったくない.本稿では最新の情報関連機器を中心に紹介し,それらの機器が聴覚障害者の生活にどのような変化を与えようとしているかを解説する.ただし,筆者は補聴器および手話通訳などの情報保障手段に関しては門外漢であるため,ここでは触れることができないことをあらかじめお断りしておく.
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