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実践講座 介護機器をめぐる話題(5)
肢体不自由以外の障害者用リハビリテーション機器
Topics about Technical Aids for People with Disabilities: Technical Aids for the Non-Physically Handicapped.
永田 雅章
1
,
千野 直一
2
Masaaki Nagata
1
,
Naoichi Chino
2
1国立療養所村山病院リハビリテーション科
2慶応義塾大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, National Murayama Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
キーワード:
リハビリテーション機器
,
視覚障害
,
聴覚障害
Keyword:
リハビリテーション機器
,
視覚障害
,
聴覚障害
pp.441-445
発行日 1992年5月10日
Published Date 1992/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107081
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はじめに
介護機器とは,いわゆるリハビリテーション機器の中でも,特にADLに介助を要する障害者とその介護者の双方にとって日常生活の便を向上させる機器と解釈できる.すなわち,身のまわり動作や移動動作などの能力低下があるために,人的介助を必要とする肢体不自由者がその主な対象者であると考えられる.
一方,肢体不自由以外の身体障害者にとってのリハビリテーション機器は,機能障害を直接的に補い,あるいは代償することによって能力低下を軽減するものが主体で,そこに介護者が関与する余地は少ない.したがって,肢体不自由以外の身体障害者にとっては,介護機器という概念で取り扱われるリハビリテーション機器はほとんどないといってよい.
リハビリテーション機器は障害者用に開発された機器と,いわゆる民生機器に大別される.障害者用機器としては,視覚ならびに聴覚障害者用のものが肢体不自由者用に次いで多い.
そこで今回は視覚障害と聴覚障害に的をしぼって,これらの障害者用に開発されたリハビリテーション機器のうち,現在製品化され市販されている機器の主なものについて概略を述べるにとどめる.なお,日常生活用員の給付制度には民生機器も含まれているので,それらをまとめて,現在の東京都におけるサービスについて表に示した.
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