Japanese
English
調査
地域共同作業所で働く成人脳性麻痺者の機能低下に関する第2次実態調査報告
Survey on the State of Functional Deterioration in Adult Patients with Cerebral Palsy who are Employed at Regional Work Facilities.
安藤 徳彦
1
,
上田 敏
2
Norihiko Ando
1
,
Satoshi Ueda
2
1横浜市立大学医学部リハビリテーション科
2帝京大学市原病院リハビリテーション科
1Department of Physical Medicine and Rehabilitation, Yokohama City University, School of Medicine
2Department of Rehabilitation Medicine, Teikyo University Ichihara Hospital
キーワード:
成人脳性麻痺
,
加齢
,
機能低下
,
二次障害
Keyword:
成人脳性麻痺
,
加齢
,
機能低下
,
二次障害
pp.879-883
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107961
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はじめに
障害者の働く権利は「障害者の雇用の促進等に関する法律」によって保証されているが,一般企業の障害者雇用率は非常に低く,特に重度の身体障害者が雇用される機会は非常に乏しい.この状況に対して重度障害者の就業活動を地域で保証する重要な役割を演じているのが地域共同作業所であるが1),ここで働く成人身体障害者にも二次障害という深刻な身体機能上の問題が発生しており,障害者自身には重大な問題と認識されている.しかしこれに関する疫学的調査報告は非常に少なく,その実態も明らかでない.
そこでわれわれは障害者労働医療研究会を組織し,成人脳性麻痺者を対象に第1次調査としてアンケート調査によって二次障害の実態を報告し2),脳性麻痺の機能低下の出現率が,年齢,障害程度,愁訴有無,疲労蓄積度,作業施設などによって差があることを明らかにした.
今回は第1次調査で解明できなかった二次障害,特に身体機能低下と労働・生活環境,理学的身体所見との関係を明らかにするために,直接問診と診察によって調査を行ったので,その結果を報告する.
共同研究者:大井通正(耳原鳳病院),山口明(国立精神・神経センター武蔵病院),蜂須賀研二(産業医科大学),後藤浩(南医療生協病院),石崎朝世(東京都立府中療育センター),桜井忠義(日本体育大学),佐藤久夫(日本社会事業大学),菅井真,鈴木清覚,増沢高志,小野浩(共同作業所全国連絡会)
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