Japanese
English
特集 リハビリテーション工学
コンピュータとリハビリテーション機器
Computer & Apparatus for Rehabilitation.
福井 圀彦
1
Kunihiko Fukui
1
1鹿教湯総合リハビリテーション研究所
1Kakeyu General Institute of Rehabilitation.
キーワード:
コンピュータ
,
リハ機器
,
将来
Keyword:
コンピュータ
,
リハ機器
,
将来
pp.759-764
発行日 1986年10月10日
Published Date 1986/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105677
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
最近,IC,LSI領域の技術は驚くほどの長足の進歩を示し,これと平行してコンピュータの進歩も,ハード,ソフトの両面で予測を越えた発展ぶりを示している.
コンピュータが企業・施設のセンターや工場にのみ存在したのは10年以上過去のことであり(CA,FA時代),最近の10年間は各事務室,あるいは机単位にコンピュータが配置される,いわゆるOA時代が訪れたのは周知のことであるが,最近の数年間はパーソナルコンピュータ,ワードプロセッサとして急速に家庭に入り始め,個人の机上を飾るようになってきているし,また一方,われわれを取り巻く家庭電気用品,時計,カメラ,自動車などにもIC,LSIがどんどん利用されてきており,さらに家屋内環境の自動制御,遠隔制御などへと進みつつある現状(HA:House Automation)である.
さらに,最近は電話を利用した遠隔制御や生活合理化システムにも伸展しようとする動きが見られるようになってきている.
このような趨勢の中で,医学的・社会的リハの領域においても,それ相応の変革が見られてきており,将来大きな進歩が期待できるものと思われる1~3).
そこで,リハビリテーションの各分野ごとにコンピュータが関与する機器についてまとめてみたいと考える.ただし,ここでいうコンピュータとは広義に解釈して,IC,LSIなどを駆使した広範囲のME機器を意味するものとする.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.