Japanese
English
研究と報告
脳卒中片麻痺患者に対する足部機能再建術の予後調査
Follow-up Study of the Reconstructive Surgery for the Foot Deformity due to Hemiplegia.
篠原 裕治
1
,
窪田 俊夫
2
,
音琴 勝
2
,
竹内 綱吉
2
Yuhji Shinohara
1
,
Toshio Kubota
2
,
Masaru Otogoto
2
,
Tsunayoshi Takeuchi
2
1千葉県こども病院整形外科
2中伊豆リハビリテーションセンター
1Division of Orthopaedic Surgery, Chiba Children Hospital
2Nakaizu Rehabilitation Center
キーワード:
予後調査
,
再建術
,
足部変形
,
片麻痺
Keyword:
予後調査
,
再建術
,
足部変形
,
片麻痺
pp.413-417
発行日 1995年5月10日
Published Date 1995/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107860
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
脳卒中片麻痺患者の足部機能再建術(以下,再建術と略す)は,装具療法と並んで有効な治療法であり,装具療法の限界と思える重度な変形の場合には特に適応がある.窪田1)は,再建術は内反・尖足に対する矯正をめざす点において,下肢装具と共通の目的をもっており,手術の適応が吟味される段階では既に下肢装具が用いられていることが多く,したがって下肢装具による異常歩行パターンの矯正の程度により表1に示すように適応範囲を区分することができると述べている.
これまでわれわれは,脳卒中片麻痺患者の再建術の施行にあたり,この表1の区分に基づき,対象例の手術目的および効果の予測を行ってきた.今回,過去の5年間における再建術施行例に対して予後調査を行い,これらの目的および予測がどの程度達成されていたかについて検討した.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.