Japanese
English
講座 最新の動作分析手法
4.人間工学と動作分析
Methods used for Human Movement Analysis in Ergonomic Study.
谷井 克則
1
Katsunori Tanii
1
1生命工学工業技術研究所人間環境システム部形態機能研究室
1Mechanical Factors Laboratory, Human-Environment System Department, National Institute of Bioscience and Human-Technology
キーワード:
動作分析
,
作業姿勢
,
タイムスタディ
Keyword:
動作分析
,
作業姿勢
,
タイムスタディ
pp.329-333
発行日 1995年4月10日
Published Date 1995/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107841
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
実労働場面における動作分析は,作業負担の実態を調べ,作業者にとって問題点があれば,作業空間や生産方式に対する人間工学的改善および作業負担の軽減化のために行われるのであり,動作分析と合わせて作業姿勢の負担分析もよく行われる.用語でいえば「作業姿勢」のほうが「作業動作」よりも主たる分析対象になることが多い.
実験室における作業姿勢および作業動作の負担研究においては,被験者の位置移動がほとんどないために,使用される研究手法としてはよく知られている筋電計,電気角度計,種々の力学センサおよび写真・VTR等の撮影手法など多種多様な手法が用いられている1-3).しかしながらオフィスおよび工場等における改善研究および実態調査研究においては,動作,姿勢は一様ではなく作業者の移動を伴うために手法的に限界があり,市販されている標点式の動作分析装置を使用することは簡単ではない.
以下に作業姿勢分析および動作分析に使用されているいくつかの手法と事例を紹介するが,紙面の多くは本講座の表題である「最新の動作分析手法」とは幾分異なる内容になるであろうことをお断りしておきたい.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.