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特集 リハビリテーション・スタッフのトピックス
―今,理学療法の分野では―日本理学療法士協会の生涯学習システム―点から線へ
Recurrent Learning System of the Japanese Physical Therapy Association.
半田 一登
1
,
奈良 勲
2
Kazuto Handa
1
,
Isao Nara
2
1九州労災病院リハビリテーション診療科
2広島大学医学部保健学科
1Rehabilitation Department, Kyushu Rousai Hospital
2Institute of Health Sciences, Hiroshima University Medical School
キーワード:
理学療法士
,
生涯学習
Keyword:
理学療法士
,
生涯学習
pp.287-291
発行日 1995年4月10日
Published Date 1995/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107833
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はじめに
日本理学療法士協会(以下,PT協会)は,平成4年に生涯学習システムの第一次案を提案以来,諸会議での検討と「生涯学習システム検討委員会」での手直しを繰り返してきた.PT協会の理事会でも医師会などのように「生涯教育」とするか,文部省が勧めている「生涯学習」とするかが論議されたが,会員の自主性を重んじてシステムを構築すべしとのことで「生涯学習」となった.そして,その最終案が平成6年の代議員会および総会に提案され,本格実施を前提として都道府県理学療法士会(以下,PT士会)で生涯学習システムの一部である新人教育が試行される段階に至った.
しかし,1万3千余の会員を対象とした体系的な生涯学習システムを全国的に普及させることは容易ではない.PT協会およびPT士会にはそのシステムに多くの会員を参画させるための決意と行動力とが求められる.また,試行段階で生じた諸問題については一定の理念と方向性のなかで弾力的かつ発展的に改善を図っていかなければならない.現在の生涯学習システムが整備され,盤石のシステムとして機能するには幾年もの努力を必要とするであろう.
今回,PT協会の生涯学習システムを紹介するとともに,その基本的な考え方と今後の対策について述べる.
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