日本理学療法士協会の10年

　昭和41年7月17日に日本理学療法士協会が清瀬のリハビリテーション学院で，ささやかな祝福を受けながら誕生した．PTというなじみのない名前を付けられて果して日本の土壌のなかでどのように成長してゆくのか，大きな期待とある種の危惧の交差するなかで，波の荒い医療社会に乗り出したようなものであった．

　当時会員数は110名で設立総会は65名の出席者で開催された．協会ニュースも9月には創刊号が発行され，10月には第1回の学会が東大で挙行された．以後，毎年学会が順調に開催され，本年は第10回の記念学会は国立教育会館で大成功裡に終了した．（表1）