特集 医療と介護はどう変わるか 平成24年診療報酬・介護報酬同時改定
【改定への要望】
日本理学療法士協会
半田 一登
1
1社団法人 日本理学療法士協会
キーワード:
超高齢社会
,
早期離床
,
廃用症候群予防
,
自宅復帰
,
訪問リハビリステーション
Keyword:
超高齢社会
,
早期離床
,
廃用症候群予防
,
自宅復帰
,
訪問リハビリステーション
pp.444-445
発行日 2011年6月1日
Published Date 2011/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101976
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平成24(2012)年には団塊の世代の昭和22(1947)年生まれが前期高齢者の仲間となり,日本の超高齢社会が本格的に始まる.この年に行われる医療・介護保険の同時改定は,この超高齢社会に適合したものでなければならない.肥大化する高齢者とサービスの質・量,そして国家的な財源の問題がある.このたびの大震災の復旧等を考え合わせると,その少ない財源で効率的で効果的なシステムを,それぞれの専門職の知恵を結集して作り上げることが大切だ.この超高齢社会も大震災と同様に,ある意味では大きな国難と言える.この国難に当たって,それぞれの専門職はエゴを捨て,力を合わせて難局を乗り越えたいものである.
理学療法士が関わることによって,医療保険や介護保険の場で医学的効果を発揮するのみではなく,両保険の財政的運用面での効果を示さなければならない.理学療法士の立場で効率的かつ効果的な医療・介護体制を確立するためのいくつかの提案をする.
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