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講座 最新の動作分析手法
2.最新の動作分析手法―リンクモデル,関節モーメント,筋張力など
The State of Art in Motion Analysis Methodology.
六馬 信之
1
Nobuyuki Rokuuma
1
1慶應義塾大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Keio University
キーワード:
動作分析
,
関節モーメント
,
筋張力
Keyword:
動作分析
,
関節モーメント
,
筋張力
pp.159-161
発行日 1995年2月10日
Published Date 1995/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107801
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はじめに
ここ数年の動作分析における進歩の多くは測定機器の精度向上やコンピュータ技術の進歩によるところが多きいのではないだろうか,これまでは,机上の空論としては考えられていたが,必要となるデータを得ることが困難であったために不可能であったことが現実のものとなったというのが本音であろう.
身体動作の計測に関しては精度が向上したばかりではなく,その操作性および動作への拘束などの観点においても飛躍的な向上がなされた.以前ならば研究レベルでもためらわれがちであった3次元計測が,今や,臨床応用すら十分に可能な状況にある.コンピュータ技術の進歩はさらにすさまじいものがあり,筆者が動作分析を始めた頃には大型計算機の助けが必要ではないかと思われたことを,今では膝どころか手のひらにのる程度のコンピュータが楽に処理してくれる.
ここでは,そのような運動分析を支える補助的分野の進歩ではなく,運動分析手法に主眼をおいた,特に今後に期待したい考え方などを中心に述べたい.
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