Japanese
English
研究と報告
持久性トレーニングが老齢期のラット後肢筋に与える影響
Effects of endurance training on the functional and morphological properties of old rat hindlimb muscles.
西川 彰
1,2
,
西尾 俊亮
1
,
小野 志操
1
,
麦田 盛穂
1,3
,
大橋 淳
4
,
今北 英高
1
Akira Nishikawa
1,2
,
Shunsuke Nishio
1
,
Shiso Ono
1
,
Moriho Mugita
1,3
,
Jun Ohashi
4
,
Hidetaka Imagita
1
1畿央大学大学院健康科学研究科
2近畿医療専門学校
3日本生命済生会附属日生病院リハビリテーション室
4仏眼医療学院
1Health Sciences Major, Graduate School of Health Sciences, Kio University
2Kinki Medical College
3Division of Rehabilitation, Nissay Hospital
4Butsugen Vocational School
キーワード:
老齢期ラット
,
持久性トレーニング
,
骨格筋
,
筋張力
,
中心核線維
Keyword:
老齢期ラット
,
持久性トレーニング
,
骨格筋
,
筋張力
,
中心核線維
pp.163-169
発行日 2011年2月10日
Published Date 2011/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101973
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要旨:〔目的〕加齢に伴って骨格筋にはさまざまな変化が生じるが,今回,持久性トレーニングが老齢期の骨格筋に与える影響を機能的特性と形態学的特性の両面から比較し検討した.〔対象・方法〕老齢期ラットのヒラメ筋と長趾伸筋を対象筋として,トレッドミル走後に筋張力測定と組織化学分析,生化学分析を実施した.〔結果〕運動群の両筋で単位断面積当たりの単収縮張力が低下していた.筋線維横断面積はヒラメ筋のfast-twitch oxidative glycolytic線維でのみ有意に増大し,中心核線維出現率もヒラメ筋で有意に増加していた.また,ミオシン重鎖アイソフォーム構成比においてはトレーニングによる有意な変化は認められなかった.〔結語〕このことから,トレーニングにより引き起こされた筋損傷の回復が足関節の底屈に作用するヒラメ筋での形態学的特性の一部に限定されたことから,両筋ともに機能的特性での減退を招いたものと示唆された.
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