Japanese
English
実践講座 コミュニケーション用機器とソフト
2.肢体不自由児者用コミュニケーション機器―コンピュータ入力装置とソフトウェア
Augmentative and Alternative Communication Systems for Physically Handicapped: Computer Interface Devices and Softwares.
伊藤 英一
1
Eiichi Ito
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンター
1The Kanagawa Rehabilitation Center
キーワード:
肢体不自由
,
パソコン入力装置
,
ソフトウェア
Keyword:
肢体不自由
,
パソコン入力装置
,
ソフトウェア
pp.163-166
発行日 1995年2月10日
Published Date 1995/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107802
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
前回は肢体不自由者のためのコミュニケーションエイドという,利用目的が決まった機器を紹介した.今回はパーソナルコンピュータ(以下,パソコン)へ組み込むソフトウェアに応じて,利用目的を変更できるシステムを中心に紹介する.パソコンの基礎的な事項についてはすでに述べてあるので1,2),具体的な紹介に入る.
通常パソコンを利用する際には,文字,数字,および記号を入力するため,キーボードなどによる入力操作が必要となる.しかし,肢体不自由者のなかには標準的なキーボードが操作できなかったり,同時に2つのキーを押すこと(同時打鍵)ができない場合が多い.そのために,標準キーボードに変わる代替入力装置や特殊なソフトウェアを用意しなければならない.一般的なワープロ専用機についても同じことが言えるが,本講座ではパソコンを中心に解説することから,ワープロ専用機については文献3)を参照してもらいたい.
障害者のためのパソコン関連装置としては,リハビリテーション・エンジニアが臨床工学サービスにおいて試作した装置を実用化(製品化)したものであった.その後,パソコンの急速な普及に伴い,リハビリテーションや福祉の領域においてパソコンはなくてはならない存在となってきた.そのため,国や企業による障害者用機器の研究開発もようやく始まってきている.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.