病院建築・63
神奈川県総合リハビリテーションセンター
神前 健
1
1株式会社田中建築事務所
pp.77-81
発行日 1974年5月1日
Published Date 1974/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205354
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
施設計画の条件について
神奈川県のほぼ中央に位置する,厚木市の北部大山のふもと,緑の多い丘陵地帯の一角に,七沢老人リハビリテーション病院が建っているが,そこから約1km南方に昨年8月,総合的なリハビリテーション施設の建築群が完成した.この敷地は約16万5000m2あるが高低差約35m,いくつもの谷と尾根があり,敷地の北側は深田と呼ばれて建築用の地盤となり難い場所が4分の1程度含まれている.景観はすこぶる良好で遠く厚木市内を見わたせる場所である.
この計画の初期(42,3年頃)は精神薄弱者を中心にしたいわゆる終身収容として考えられていたが,急激な人口増加に伴い,労働災害者,交通障害者のいわゆる勤労年齢層を対象にしたリハビリテーション部門を追加充実し,医療施設を中心に総合的な障害者のリハビリテーションの計画に発展してこの計画になった.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.