学会報告
第76回関東地方リハビリテーション医学懇話会―1994年2月26日(土),於:東京都リハビリテーション病院
林 泰史
1
1東京都リハビリテーション病院
pp.801-804
発行日 1994年9月10日
Published Date 1994/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107699
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1.慢性関節リウマチにおける上肢人工関節置換術―ADLが著明に改善した2症例
東京都リハビリテーション病院整形外科
竹内裕人・東 晃・林 泰史
吉田耕志郎・郡司直哉・和宇慶晃一
リハビリテーション医療の対象となる代表的な疾患である脳卒中片麻痺や脊髄損傷については下肢の機能回復が移動に関与するADLを改善し,上肢の機能回復が身辺処理動作を中心とするADLを改善することをしばしば経験する.ところが,慢性関節リウマチ患者においては,上肢の機能回復が身辺処理動作のみならず移動能力も著しく改善することを経験したので,その詳細について考察を加えて報告する.これら新しい経験は慢性関節リウマチ患者のADLについて,機能的自立度評価法「Functional Independence Measure;FIM」を用いて評価することによって得られたもので,従来のSteinbrockerのクラス分類では明らかにできなかった.
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