Japanese
English
症例報告
全身性エリテマトーデス(SLE)に合併した脳梗塞患者のリハビリテーション
Rehabilitation of Cerebral Infarction Patient with Systemic Lupus Erythematosus.
角谷 直彦
1,2
,
石田 暉
2
,
村上 恵一
3
Naohiko Sumiya
1,2
,
Akira Ishida
2
,
Keiichi Murakami
3
1多摩丘陵病院リハビリテーション科
2東海大学大磯病院リハビリテーション科
3東海大学医学部リハビリテーション医学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, Tamakyuryou Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University Oiso Hospital
3Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University School of Medicine
キーワード:
全身性エリテマトーデス(SLE)
,
脳梗塞
,
リハビリテーション
Keyword:
全身性エリテマトーデス(SLE)
,
脳梗塞
,
リハビリテーション
pp.593-595
発行日 1993年7月10日
Published Date 1993/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107402
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はじめに
全身性エリテマトーデス(SLE)は全身の結合組織の慢性炎症性疾患であり,四肢の骨,関節,筋肉に対してリハビリテーション訓練を行う機会が多い.また原病は中枢性神経症状を合併する率が比較的高いと考えられている疾患である.SLEに起因する中枢神経症状は多彩で痙攣発作や精神症状を認めることが少なくなく,リハビリテーションで扱う脳血管障害のなかでも特異な経過をとる疾患といえる.SLEを合併した脳血管障害の原因は凝固異常によるものが多いが,その他に血管炎,血中特異脳抗体,Lupus anticoagulant(LAC)などによるものと報告されている.また腎障害やステロイド投与によっても脳血管障害を呈することが考えられる1).
今回われわれは,SLEに合併し著明な改善を示した脳血管障害の1症例について,リハビリテーションの立場から発症機序への考察を含めて報告する.
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