Japanese
English
特集 体幹機能障害とリハビリテーション
重症心身障害児・者の体幹機能障害と脊柱の変形
The Trunk Mobilities and the Spinal Column Deformities of Institutionalized Mentally and Physically Handicapped Children and Adults.
長屋 政博
1,2
,
鈴木 真弓
3
Masahiro Nagaya
1,2
,
Mayumi Suzuki
3
1川崎医科大学リハビリテーション科
2国立療養所中部病院リハビリテーション科
3旭川荘児童院
1Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical School
3Asahigawasou Jidouin
キーワード:
重症心身障害児・者
,
側彎
,
体幹機能障害
Keyword:
重症心身障害児・者
,
側彎
,
体幹機能障害
pp.369-374
発行日 1993年5月10日
Published Date 1993/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107353
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
重度の身体障害と重度の精神発達障害を併せ持つ重症心身障害児・者(以下,重障児・者と略す)は,てんかんや行動異常などの中枢神経障害に基づく問題だけでなく,咽頭炎,喉頭炎,気管支炎,肺炎などの呼吸器疾患,貧血などの血液疾患,褥瘡,化膿性皮膚疾患,疥癬などの皮膚疾患,結膜炎などの眼疾患,異常姿勢,脊柱側彎症,股関節脱臼,足部変形,骨折などの骨関節疾患,歯・口腔疾患など多彩な合併症をもっていることが多い.
今回われわれは,重障児・者の体幹機能障害の実態を知る目的で,日常生活動作のうち体幹機能を反映していると考えられる起居移動動作について調査し,同時に脊柱の変形,特に脊柱側彎症との関係について検討したので報告する.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.