Japanese
English
特集 体幹機能障害とリハビリテーション
体幹の運動学と体幹機能評価法―腰痛患者の機能回復という立場から
Kinesiology and Functional Evaluation Method of the Trunk: Functional Restoration Approach of Low-Back-Pain Patients.
李 俊凞
1
,
中村 耕三
1
,
石田 晴之
1
,
沼尾 賢
1
,
大井 淑雄
1
Joon Hee Lee
1
,
Kozo Nakamura
1
,
Haruyuki Ishida
1
,
Masaru Numao
1
,
Yoshio Ooi
1
1自治医科大学整形外科
1Department of Orthopedics, Jichi Medical School
キーワード:
体幹筋力
,
持久力
,
努力
Keyword:
体幹筋力
,
持久力
,
努力
pp.361-367
発行日 1993年5月10日
Published Date 1993/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107352
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はじめに
腰痛で困っている人,または困ったことのある人は非常に多く,文明社会においては最も社会的損失の大きい良性疾患である1).腰痛治療の目的は疼痛の除去のみにとどまらず,再発の予防,仕事への復帰を目指すことであり,近年では機能の回復(functional restoration)という概念が提唱されている2).この機能の回復を目指すためには視診,問診,神経学的および画像所見のみではそのさまざまな病態を十分把握することはできず,体幹の機能を評価することが必要である.しかし体幹を構成する筋や関節などは小さく複雑でかつ深部にあり,また健側と患側を比較できないため,四肢の評価に比しその機能評価は必ずしも容易でない.その評価方法を考えるにあたって重要なのが体幹の運動学である.ここでは,この機能評価を考えるにあたって必要な体幹の運動学と機能評価法について述べる.
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