Japanese
English
特集 福祉の街づくり
車いす使用者のための街づくり
Transportation and Road Circumstances for Wheelchair Users.
藤井 直人
1
Naoto Fujii
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンターリハビリテーション工学研究室
1Rehabilitation Engineering, The Kanagawa Rehabilitation Center
キーワード:
車いす
,
交通機関
,
道路環境
Keyword:
車いす
,
交通機関
,
道路環境
pp.105-109
発行日 1995年2月10日
Published Date 1995/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107792
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
現在の交通機関は車いす使用者にとって決してやさしくない,特に電動車いす使用者にとっては路線バスの使用はほとんど無理であり,鉄道駅の階段上り降り時の人的介助は,介助をする側,される側共々精神的,肉体的に受ける負担は大きい.
この問題に対して,自家用車を運転できる障害者は自家用車の利用に日常生活上の移動を全面的に依存している.運転できない障害者は,ボランティアかタクシー会社による個別輸送手段であるチェアーキャブの利用と家族の運転による自家用車による移動しかない.この手段を使用できない場合は,最寄りの鉄道駅まで電動車いすの移動能力限界を使って5~10kmの距離を移動することになる.
このように,車いすを使用している重度障害者の移動の面から公共交通機関の路線バスとドア・ツー・ドア移動のために使用する車両の構造を中心に,街づくりの面を考慮して以下に話を進める.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.