Japanese
English
講座 リハビリテーションと臨床検査
1.脳卒中慢性期リハビリテーションと臨床検査
Laboratory Examination during Chronic Stroke Rehabilitation.
竹迫 賢一
1
,
田中 信行
1
Ken-ichi Takesako
1
,
Nobuyuki Tanaka
1
1鹿児島大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation and Physical Medicine, Faculity of Medicine, Kagoshima University
キーワード:
脳卒中
,
リハビリテーション阻害因子
,
危険因子
Keyword:
脳卒中
,
リハビリテーション阻害因子
,
危険因子
pp.63-66
発行日 1993年1月10日
Published Date 1993/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107276
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はじめに
脳卒中慢性期の定義は不明確であるが,ここでは意識,呼吸,循環などのバイタルサインが一応落ち着き,病室やベッドサイドでの早期リハビリテーションから訓練室での本格的リハビリテーションに移行後のことと解釈したい1).
脳卒中リハビリテーションの重要なポイントは,種々の合併症や危険因子を有する疾患のリハビリテーション・プログラムをスムースにかつ安全に遂行するとともに脳卒中の再発を防ぐことにある.慢性期の臨床検査は急性期と異なり,合併症の予防や管理的検査が主体となるが,運動訓練の制限因子や事故に結びつきやすい心肺機能の異常や運動耐性,全身疾患のチェックとともに,脳卒中の再発防止のために危険因子のコントロールのための検査も重要となる(表1).
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