Japanese
English
症例報告
意識消失のみを呈した脳出血後てんかん発作の1例
A Case of Epilepsy after Cerebral Hemorrhage Characterized by Unconscious Attacks without Tonic-clonic Convulsion.
野垣 宏
1,2
,
緒方 甫
1
,
蜂須賀 研二
1
,
森松 光紀
2
Hiroshi Nogaki
1,2
,
Hajime Ogata
1
,
Kenji Hachisuka
1
,
Mitsunori Morimatsu
2
1産業医科大学リハビリテーション医学
2山口大学医学部神経内科
1Department of Rehabilitation Medicine, University of Occupational and Environmental Health
2Department of Neurology, Yamaguchi University School of Medicine
キーワード:
意識消失
,
てんかん発作
,
リハビリテーション阻害因子
Keyword:
意識消失
,
てんかん発作
,
リハビリテーション阻害因子
pp.539-541
発行日 1990年7月10日
Published Date 1990/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106309
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はじめに
脳卒中のリハビリテーションにおいて,脳卒中後てんかん発作は時に遭遇する随伴症状の一つであり,リハビリテーション医はその対策を熟知しておく必要がある.この出現頻度は亀山ら1)によれば約6%であり,多くは損傷に一致する部位,あるいは全身のけいれん発作の型をとることが多い.最近我々は主症状が意識消失のため診断に難渋し,しかもリハビリテーション施行上阻害因子となった脳出血後てんかん発作の1例を経験したので報告する.
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