到来 二人に一人脳卒中時代
脳卒中治療の現状と今後
赫 洋美
1
,
内山 真一郎
1東京女子医科大学 神経内科
キーワード:
Aspirin
,
危険因子
,
血栓症
,
抗凝固剤
,
再発
,
動脈硬化症-アテローム性
,
投薬計画
,
脳虚血-一過性
,
Tissue Plasminogen Activator
,
医薬品承認
,
脳卒中
,
Cilostazol
,
Clopidogrel
,
ラクナ梗塞
Keyword:
Anticoagulants
,
Aspirin
,
Ischemic Attack, Transient
,
Drug Administration Schedule
,
Risk Factors
,
Tissue Plasminogen Activator
,
Recurrence
,
Thrombosis
,
Drug Approval
,
Stroke
,
Atherosclerosis
,
Stroke, Lacunar
,
Cilostazol
,
Clopidogrel
pp.809-817
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013173250
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年,日本人の脳卒中は脳梗塞の比率が4分の3を占め,病型別にはラクナ梗塞の割合が減り,アテローム血栓性脳梗塞が増えている.また,高齢化により心原性脳塞栓症も増加している.脳卒中治療は,新規抗血栓薬の登場や血管内治療の進歩により,新たな局面を迎えている.しかし,次々と発表されるグローバル臨床試験の結果をそのまま日本人に適応してよいか,慎重な検討が必要である.最近では,リスク・ベネフィットが重要視されており,頭蓋内出血頻度が高い日本人ではより安全な抗血栓薬が求められ,日本を含めたアジア人でのエビデンスの蓄積が待たれる.
©Nankodo Co., Ltd., 2013