Japanese
English
研究ノート
在宅痴呆性高齢者のニーズをもとにしたアセスメントの留意点
Considerations for Client-centered Assessment of Community-Dwelling Older People with Dementia
沖田 裕子
1
,
中田 康夫
2
Yuko Okita
1
,
Yasuo Nakata
2
1元高齢者痴呆介護研究・研修大府センター
2神戸大学医学部保健学科
1Ex-Obu Dementia Care Research and Training Center
2Faculty of Health Sciences, Kobe University School of Medicine
キーワード:
痴呆性高齢者
,
在宅ケア
,
個別援助計画
,
ニーズ
,
アセスメント
,
older people with dementia
,
home care
,
individual care plan
,
need
,
assessment
Keyword:
痴呆性高齢者
,
在宅ケア
,
個別援助計画
,
ニーズ
,
アセスメント
,
older people with dementia
,
home care
,
individual care plan
,
need
,
assessment
pp.93-104
発行日 2003年3月15日
Published Date 2003/3/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究は,支援する立場にある介護支援専門員やサービス事業者を調査対象とし,彼らが把握している社会規範的ニーズnormative needs(以下,ニーズ)を抽出し,その結果から在宅痴呆性高齢者を支援するために必要なアセスメント項目を明らかにするとともに,アセスメントの際の留意点について検討することを目的とした.調査1として事例検討による在宅サービスにおけるニーズの抽出を,調査2として郵送法による痴呆性高齢者の在宅サービスにおけるニーズの特徴の確認を行った.その結果,在宅痴呆性高齢者に対するアセスメントの留意点として,①既存のアセスメント表に不足していると考えられる項目についても十分にアセスメントすること,②現在の生活状態や過去の生活背景についてアセスメントすること,③対象数が少ないニーズでもアセスメント項目を関連付けてニーズをとらえていく工夫をすること,④痴呆の原因疾患や身体的機能をアセスメントすること,等が重要であると考えられた.加えて,在宅痴呆性高齢者のニーズ把握のためには,コア・アセスメント表の作成と,訪問看護,訪問介護,通所介護における機能別アセスメント表の作成が重要であると考えられた.
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