Japanese
English
症例報告
小児白血病治療中に脊髄麻痺をきたした1例
Rehabilitation of a Child with Acute Quadriplegia due to Intrathecal Methotrexate: A Case Report.
和田 郁雄
1
,
池田 威
1
,
林 信彦
1
,
蟹江 良一
1
,
松井 宣夫
1
,
小山 樹
2
,
水野 直美
2
,
野崎 正幸
2
,
野々垣 嘉男
2
,
万歳 登茂子
3
Ikuo Wada
1
,
Takeshi Ikeda
1
,
Nobuhiko Hayashi
1
,
Ryouichi Kanie
1
,
Nobuo Matsui
1
,
Miki Koyama
2
,
Naomi Mizuno
2
,
Masayuki Nozaki
2
,
Yoshio Nonogaki
2
,
Tomoko Manzai
3
1名古屋市立大学医学部整形外科
2名古屋市立大学医学部附属病院リハビリテーション部
3名古屋市リハビリテーションセンター
1Department of Orthopaedics, Nagoya City University Medical School
2Central Rehabilitation Service, Nagoya City University Hospital
3Nagoya City Rehabilitation Center
キーワード:
急性リンパ性白血病
,
四肢麻痺
,
メトトレキセート
,
化学療法
Keyword:
急性リンパ性白血病
,
四肢麻痺
,
メトトレキセート
,
化学療法
pp.1078-1080
発行日 1992年10月10日
Published Date 1992/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107212
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はじめに
近年小児白血病は化学療法の進歩により飛躍的な完全寛解率,生存率を得るに至っている4,6,7,9).本症治療上のキーポイントは中枢神経系病変を徹底的に消滅せしめること,または病変の浸潤を確実に予防することにあり8),この目的で抗癌剤の大量静脈投与や脳脊髄腔投与が行われるが,時に抗癌剤の神経毒性により白質脳症や脊髄障害など重篤な合併症をきたすこともある.われわれは急性リンパ性白血病の治療中に急性脊髄障害をきたした10歳の女児に対して医学的リハビリテーションを行う機会を得たので,障害受容や合併症,復学など,経過中に発生した種々の問題点について検討し,報告する.
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