Japanese
English
特集 脳卒中のリハビリテーション
Ⅴ.心理的・社会的諸問題
片麻痺患者の心理
Psychological Consideration of Hemiplegic Patients.
佐藤 能史
1
Yoshifumi Sato
1
1京都府立洛東病院理学診療科
1Department of Rehabilitation, Kyoto Prefectural Rakuto Hospital.
キーワード:
片麻痺
,
心理的問題
,
受容
Keyword:
片麻痺
,
心理的問題
,
受容
pp.181-187
発行日 1982年1月10日
Published Date 1982/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104689
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はじめに
脳卒中患者の心理学的理解のためには広範な問題を解決しなくてはならない.障害者一般に共通してみられる喪失の心理学が当然適応されるが,これに加えて脳損傷の場合には脳の器質的損傷に基づく要因が加わり,非脳損傷者の場合よりも復雑な様相を呈する.
以下に先人達の業績を概観することによって,脳卒中患者のいくつかの側面について述べたいと思うが,それらの論文の多くは,客観的論述の背後に障害者に対する苦痛を伴った深い共感を秘めている.それらの微妙な味をとうてい要約できない拙さをはじめにおことわりしておきたい.
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