Japanese
English
短報
急性期脳梗塞片麻痺患者に対する促通反復療法が上肢機能に及ぼす影響
The efficacy of repetitive facilitation exercise on upper-extremity function recovery in hemiplegic patients with acute cerebral infarction
射塲 靖弘
1
,
古和 久典
2
,
曽田 武史
1
,
松本 浩実
1
,
松下 久美
1
,
中下 聡子
1,2
,
尾﨑 まり
1
,
萩野 浩
1,3
Yasuhiro Iba
1
,
Hisanori Kowa
2
,
Takeshi Sota
1
,
Hiromi Matsumoto
1
,
Kumi Matsushita
1
,
Satoko Nakashita
1,2
,
Mari Osaki
1
,
Hiroshi Hagino
1,3
1鳥取大学医学部附属病院リハビリテーション部
2鳥取大学医学部脳神経医科学講座脳神経内科学分野
3鳥取大学医学部保健学科
1Rehabilitation Division,Tottori University Hospital
2Division of Neurology,Department of Brain and Neurosciences,Faculty of Medicine,Tottori University
3School of Health Science,Tottori University Faculty of Medicine
キーワード:
脳梗塞急性期
,
片麻痺
,
促通反復療法
Keyword:
脳梗塞急性期
,
片麻痺
,
促通反復療法
pp.563-566
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200268
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要旨 【目的】急性期に実施した促通反復療法が上肢機能の改善に及ぼす影響を検討した.【対象と方法】鳥取大学医学部附属病院(以下,当院)で4週間作業療法を実施した急性期脳梗塞片麻痺患者で,2010年10月〜2012年3月の間,促通反復療法を含む作業療法が実施できた24例(以下,促通反復療法群)と2009年4月〜2010年9月の間,通常作業療法が実施できた24例(以下,通常治療群:歴史的対照群)を対象とした.各々の症例で1週間ごとの上肢および手指における12段階片麻痺機能テスト(以下,グレード)を後方視的に調査し,2群間で比較検討した.【結果】上肢および手指におけるグレードは,両群とも経時的に改善していたが,その変化量は促通反復療法群が通常治療群に比べて有意に大きかった.【結論】発症後早期から促通反復療法を作業療法と併用するほうが,作業療法単独よりも上肢機能の改善に有効である可能性が示唆された.
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