書評
瀬尾 攝 監修,高田 勗・野見出一生 編―産業医活動マニュアル
信原 克哉
1
1信原病院
pp.313
発行日 1992年4月10日
Published Date 1992/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107050
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産業医制度の法制化からはや十数年が過ぎ去ろうとしている.しかしこの間,ごく一部の人たちを除いて,ほとんどの医師たちはその制度への関心は薄く,急激に発展した産業経済によってもたらされた新しい疾病にただ臨床医として対応するだけであった.こうした傾向の中で,労働省,日本医師会,産業医学会など関係諸団体は当然のこととして社会的要請に応えて産業医の育成に努力してきたようである.しかし,資質の高い積極的な産業医は実際にはなかなか育成されず,それが実を結び始めたのは日本医師会が「認定産業医制度」を発足させた平成2年4月,一昨年のことである.
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