Japanese
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特集 子供のリハビリテーション
Ⅲ.子供のリハビリテーション(脳性麻痺を除く)
二分脊椎症児のハビリテーション―歩行能力と教育の現況について
Habilitation of the Child with Spina Bifida: Ambulatory and Educational Status.
沖 高司
1
Takashi Oki
1
1愛知県心身障害者コロニー中央病院
1Central Hospital of Aichi Prefectural Colony.
キーワード:
二分脊椎症
,
歩行能力
,
就学学級
Keyword:
二分脊椎症
,
歩行能力
,
就学学級
pp.771-778
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106610
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はじめに
二分脊椎症は,多種多様の身体的および精神的障害を合併することが多い.これらの障害によって起る運動および知的発達面での遅れを最小限にすると共に,社会的自立をはかるハビリテーション的治療は非常に重要である.ハビリテーションの主要な目標は,学齢期までに,歩行能力の確立と身辺処理の自立をはかることであるが,その目標達成には,障害および年齢に応じて,関連する医療スタッフがチームを組み,両親の協力をもとに,計画的に効率よく治療および訓練指導を行うことが不可欠である.また,社会生活を営む上での規律,一般的知識および技能を学ぶ教育も,ハビリテーションにおいて重要な位置を占めるものと考えられる.
そこで,現在行われているハビリテーション的治療についてのべると共に,著者らが医学的管理を行っている5歳以上の二分脊椎症児91名(脊髄髄膜瘤75名,脂肪性髄膜瘤16名)の歩行能力および教育の現況について調査したので,検討を加え報告する.
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