特集 子供のリハビリテーション
Ⅴ.子供のリハビリテーション・メモ
難治性てんかん
岩本 弘子
1
1神奈川県立こども医療センター神経内科
pp.762
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106607
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疾患が難治性であるという事は,疾病が治癒しないか,または社会復帰可能な程度に症状が改善するという目標が達せられない場合と考えられる.てんかんは,本来,慢性疾患であり治癒(断薬後も発作再発のない状態)までには5~10年もの長期間を要することが多いため,治療目標の第一は,薬物の継続的服用により発作を抑止し社会復帰可能な状態とすることになる.現時点の医学のレベルにおいて考え得るあらゆる治療を駆使しても,この目標が達成されないものを難治性てんかんとしてよいと思われるが,難治性てんかんの定義・基準については未だ統一されたものはない.
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