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はじめに
難治てんかんを仮に過去3年間の薬物治療にかかわらず発作頻度がほとんど変化しないか増加したものとすると,難治てんかんの全てんかんに占める割合は15歳未満では11.8%6),15歳以上では25%8)であると報告されている。しかし2年以上継続治療してもなお発作のある場合を難治てんかんとすると15歳以上では311/563,55.2%であるとされている5)。難治てんかんの定義はその条件の取り方によっても治療の進歩によっても変わるものと思われる。ここでは現在使用しうる薬物治療によっても発作が抑制されないてんかんを難治てんかんと考える。
てんかんは難治てんかんはもちろんその他のてんかんでもかなり長期にわたる治療を必要とする。てんかんは単に発作による障害のみならずその他の多くの問題を,とくに難治てんかんでは有する9-14)。医学的には今までてんかん発作のみが治療の対象となり,てんかん発作のない間のてんかんを持つ人達の発作以外の機能障害や能力低下についての研究はあまり注目を集めてこなかった。
Many patients with intractable epilepsy have disabilities and impairments which prevent them from leading fully normalized lives. Following the WHO's International Classification of Impairments, Disabilities and Handicaps (1980), we analized the impairments and disabilities of patients participating in our Day Care center's occupational therapy program. Our analysis suggests that patients with intractable epilepsy have a range of impairments and disabilities which exist together with their intermittent episodes of impaired consciousness (epileptic seizures).
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