Japanese
English
紹介
慢性関節リウマチ患者の平行棒把持用プラスチックスプリントの試作と臨床応用
Trial of Hand Splint for Rheumatoid Arthritis Patients during Parallel Bars Gait Exercise.
染矢 富士子
1
,
浅井 仁
2
,
立野 勝彦
2
,
野村 忠雄
2
,
井上 昭
3
Fujiko Someya
1
,
Hitoshi Asai
2
,
Katsuhiko Tachino
2
,
Tadao Nomura
2
,
Akira Inoue
3
1金沢大学附属病院理学療法部
2金沢大学医療技術短期大学部
3金沢大学整形外科
1Division of Rehabilitation Medicine, Kanazawa University Hospital.
2School of Allied Medical Professions, Kanazawa University.
3Department of Orthopedic Surgery, Kanazawa University.
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
スプリント
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
スプリント
pp.539-542
発行日 1987年7月10日
Published Date 1987/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106552
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はじめに
慢性関節リウマチ(RA)が全身の関節を障害し,歩行能力,把持機能等を程度の差はあるものの同時に低下させてゆくことは周知のことである.そこで,下肢の人工関節置換術を施行された患者の術後歩行訓練を行うにあたり,上肢に平行棒把持機能が残されているかどうか問題となることがある.もしも,上肢の機能障害が著しく,平行棒内訓練が不可能な場合,患者は術後の歩行訓練を不安定なキャスター付歩行器で開始するか,またはベッド上での徒手筋力強化を長期間続け十分下肢筋力のついたところで歩行を行うかのどちらかを選択させられている.しかし,こういった訓練方法は患者の不安や苦痛を招くため,リハビリテーション上の問題となっている.
そこで今回,重度の上肢機能障害をもったRA患者の術後プログラムをよりスムーズに,より効果的に行うために,上肢のスプリントを考案し平行棒内訓練を行わせたところ,満足すべき結果を得たので報告する.
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