理学療法の器具
平行棒の一つの工夫
浅野 達雄
1
,
山野 久和
1
1大阪大学整形外科リハビリテーション部PT
pp.48-49
発行日 1967年8月9日
Published Date 1967/8/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100047
- 有料閲覧
- 文献概要
脊損・脳卒中後の片麻痺,その他すべての下肢機能障害患者の起立・歩行の基本訓練や義足の適合評価にも平行棒がきわめて重要なものであることは,いまさら多く論ずるまでもない。
平行棒訓練の目的は,正しい姿勢の保持・松葉杖ならびに杖歩行への準備段階としてのプッシュアップやバランス保持のほか,四点・二点・小振り・大振りなどの歩行パターンを習得させることにある。したがって,平行棒の使い方いかんがその後のコースの難易に多大の影響を与えるわけである。しかし,実際には,すがるように歩いたり,反対に,形ばかり手をそえているという風景にも一再ならず見かけるのである。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.