書評
―二木 立 代々木病院リハビリテーション科顧問・日本福祉大学教授 上田 敏 東京大学教授・リハビリテーション部―脳卒中の早期リハビリテーション これからの考え方と進め方
服部 一郎
1
1長尾病院
pp.484
発行日 1987年6月10日
Published Date 1987/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106538
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今から7,8年前,三好正堂先生から二木立先生のことを何度となく聞かされていた.昭和56年,関東リハ医学懇話会で初めてお会いできた.その時のパーティの席で,上田教授と二木先生とが立話されているのを聞いていると,師弟というより同僚といった,実に楽しそうな雰囲気で,それがとても印象的であった.この上田,二木両先生の対話形式の,この本を手にした時,頭に先ず浮んだのは,その場面であった.
この本の根底に流れるものは,上田教授が多年蓄積された思想であるが,二木先生は,これを脳卒中専門のリハセンターではなく,都市の真中の救急施設をもつ一般病院の中で,独自の方法で,脳卒中を早期に自立させ,社会や家庭に復帰させる方式として見事に作りあげた.
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