書評
脳卒中の早期リハビリテーション これからの考え方と進め方―二木立・上田敏〔著〕
服部 一郎
1
1長尾病院
pp.472
発行日 1987年7月15日
Published Date 1987/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103822
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今から7,8年前,三好正堂先生から二木立先生のことを何度となく聞かされていた.1981年,関東リハビリテーション医学懇話会で初めてお会いできた.そのときのパーティーの席で,上田教授と二木先生とが立ち話されているのを聞いていると,師弟というより同僚といった,実に楽しそうな雰囲気で,それがとても印象的であった.この上田,二木両先生の対話形式の,この本を手にしたとき,頭にまず浮かんだのは,その場面であった.
この本の根底に流れるものは,上田教授が多年蓄積された思想であるが,二木先生は,これを脳卒中専門のリハセンターではなく,都市の真中の救急施設をもつ一般病院の中で,独自の方法で,脳卒中を早期に自立させ,社会や家庭に復帰させる方式としてみごとに作り上げた.
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