書評
リハビリテーションの思想 人間復権の医療を求めて―上田敏(東京大学教授)[著]
明石 謙
1
1川崎医科大学
pp.734
発行日 1987年11月15日
Published Date 1987/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103899
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上田先生の「リハビリテーションの思想―人間復権の医療を求めて」を読む機会を得た.肩の凝(こ)らない,とても読みやすい本で,ほとんど休むこと無く一気に読んでしまった.そのとき思ったことは,「リハビリテーション科を一生やりたいと言う学生が相談に来たら,この本を一冊あげて,『読んだ後にもう一度相談にいらっしゃい』と言えば良いな」ということである.さて内容について述べてみたい.
序章は先生のpersonal historyである.New Yorkでは,私も1/2年ほど,先生と同じ所でtrainingを受け,先生がnavigator,私は私のベコベコのワーゲンでmotor manの役をやって随分New York州を旅行して回った.貧しくはあったが楽しい思い出である.
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