Japanese
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実践講座 障害者と共に生きる環境づくり(6)
障害者地域施設の計画
Planning Of District Facilities for People with Disabilities.
萩田 秋雄
1
Akio Hagita
1
1筑波技術短期大学建築工学科
1Department of Architectural Engineering, Tsukuba College of Technology
キーワード:
障害者
,
環境づくり
,
地域施設
Keyword:
障害者
,
環境づくり
,
地域施設
pp.985-991
発行日 1990年12月10日
Published Date 1990/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106402
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障害者にとって地域施設とは
人間が自らの居住地と住居を定め,その住居を中心として一定の地理的範域(地域)の中で日々の生活を営む場合に,その生活を円滑に遂行するために必要とする社会的・公共的生活関連施設を「地域施設」といっている.
日々の人間の生活行為は複雑多岐にわたっているので,それに対応した地域施設もまた多くの種類がある,施設に入所しているにしろ在宅生活を送っているにせよ,障害者は当然のことながら市民であり,主権の行使者である,それゆえに,こうした地域施設を自由に使用する権利がある.しかしながら.現在の地域施設・公共施設はプログラムにおいてもハード面においても極めて利用しにくい構造になっている.そこで障害者は地域施設・公共施設を利用しやすくする運動を行いながらも,自らの固有の要求に基づいた様々な障害者専用の地域施設を生み出してきた,一般の公共施設の問題については,別稿で触れているので,本稿ではこうした在宅の障害者の専用使用を目的につくられた地域施設を中心に,その現状,基本的な計画の考え方について考察してみたい.障害者の入所施設も本来その地域における生活拠点という意味で地域施設ということもできるが,本稿では在宅障害者の自立生活支援を目的とした通所・一時保護を中心とした施設を対象とする.
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