特集 地域で進める歯科口腔保健・医療提供体制の構築
障害者が自分らしく生きることを叶える歯科医療—生活地域にかかりつけの歯科医療者がいる意義
遠藤 眞美
1,2
1日本大学松戸歯学部障害者歯科学講座
2日本大学松戸歯学部付属病院特殊歯科
キーワード:
障害者
,
かかりつけ歯科医
,
地域医療
Keyword:
障害者
,
かかりつけ歯科医
,
地域医療
pp.434-443
発行日 2022年5月15日
Published Date 2022/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209843
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
◆障害者にとって歯科医療は、単に歯科疾患の治療ではなく、治療過程の学習によって日常の適応行動が促される機会となる。つまり、生活支援の医療である。
◆歯科医療により多くの適応行動を獲得することで、障害者本人だけでなく周囲の人々の負担軽減や満足といったQOLの向上に寄与できる。
◆障害者の歯科治療を生活地域で受けられる環境が本人の社会参加のためには重要であり、その際、各地域の歯科医師会が運営する障害者口腔保健センターなど二次医療機関の役割は大きく、一次医療機関および三次医療機関との懸け橋となっている。
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.