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特集 脳卒中リハビリテーション・プログラムの再考
脳卒中早期リハビリテーションの実際(2)―嚥下障害へのアプローチ
Rehabilitation of Stroke Patients in Early Stage: An approach to dysphagia.
森 英二
1
,
木村 彰男
2
,
才藤 栄一
2
,
千野 直一
2
Eiji Mori
1
,
Akio Kimura
2
,
Eiichi Saitoh
2
,
Naoichi Chino
2
1小田原市立病院リハビリテーション科
2慶應義塾大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Odawara City Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
キーワード:
脳卒中
,
嚥下障害
,
Videofluorography
Keyword:
脳卒中
,
嚥下障害
,
Videofluorography
pp.935-938
発行日 1990年12月10日
Published Date 1990/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106392
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はじめに
嚥下障害は脳卒中急性期患者の3~5割近くにみられるといわれ1,2),重度の場合には脱水や低栄養をもたらすとともに,嚥下性肺炎や窒息などの危険を伴い,治療上重大な問題となる.リハビリテーション医学の分野においても近年嚥下障害の研究が盛んに行われるようになってきているが2~6),急性期から慢性期に至るまでの一貫したアプローチはまだ確立されていない.今回は脳卒中患者の嚥下障害に対する考え方を述べるとともに,筆者らが最近用いているVideofluorography検査(以後,VF検査と略す)のうちでも,定量的な評価方法としての食塊先端の咽頭内通過時間測定についても併せて紹介したい.
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