Japanese
English
特集 リハビリテーション領域における嚥下障害
嚥下障害の診断
Diagnosis of Dysphagia.
稲田 晴生
1
,
米本 恭三
2
Haruo Inada
1
,
Kyozo Yonemoto
2
1東京都リハビリテーション病院リハビリテーション科
2東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokyo Metropolitan Rehabilitation Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, Jikei University, School of Medicine, Tokyo
キーワード:
嚥下障害
,
誤嚥
,
Videofluorography
Keyword:
嚥下障害
,
誤嚥
,
Videofluorography
pp.597-602
発行日 1991年6月10日
Published Date 1991/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106839
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はじめに
嚥下障害は,従来,耳鼻咽喉科とリハビリテーション科を中心とする複数の領域から,それぞれのアプローチがなされ,その診断法も各科の対象疾患群や治療の特性により,微妙に重点の置き方に差が認められる.すなわち,ある場合の診断目的が嚥下障害の原因の究明におかれるのに対し,ある場合には治療法の選択や治療効果の判定のための診断,評価に重点がおかれることになる.リハビリテーション科では特に後者が中心となるわけである.
しかし,多くの境界領域にある臨床医学同士に当てはまるように,学際的な統合が今後の発展には必須であり,嚥下障害においてもセンター的施設での系統的アプローチが望まれるところである.
ここでは,主にリハビリテーション領域での嚥下障害の診断,すなわち障害学的評価につき概説し,合わせて耳鼻咽喉科等を含めた関連領域でも行われる補助検査法を紹介する.
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