巻頭言
リハビリテーション医療とロボット化
長尾 竜郎
1
1富山県高志リハビリテーション病院リハビリテーション科
pp.737
発行日 1989年10月10日
Published Date 1989/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106133
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リハ医療の世界にもロボット化の波は押し寄せてきている昨今である.
ロボットなる言葉の起こりは,カレル・チャペックの小説(1920)の中に出てくるロボットと名づけられた「人造人間」であり,チェコ語のロボッタ(奴隷的な労働)からきている.このロボットがどんどん増えて人間を全滅させるお話だ.悲劇的なようではあるが,最後にはロボットもたった2台となって,あたかもアダムとイヴのように,初めて「ひとの心」の存在に気づくというものである.
現実のロボットは,1960年代より産業界で発展を開始する.
リハ医療でのロボット化は1970年代より始まり,1980年代より急速に導入され出した.
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