Japanese
English
特集 新しい関連職種の制度化
臨床心理士の資格認定をめぐって
On the Licencing of Clinical Psychologist
乾 吉佑
1
Yoshisuke Inui
1
1慶應義塾大学医学部精神神経科
1Department of Neuro-Psychiatry, Keio University School of Medicine.
キーワード:
臨床心理士
,
資格認定協会
,
リハビリテーションと臨床心理的問題
Keyword:
臨床心理士
,
資格認定協会
,
リハビリテーションと臨床心理的問題
pp.767-770
発行日 1989年10月10日
Published Date 1989/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106141
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
昨年,1988年12月5日,わが国で最初の認定された“臨床心理士”が誕生した.そして,本年(1989年6月以降)には,1,000名以上を越える臨床心理士が登録され,その名簿「昭和63年度版日本臨床心理士登録名簿」が,大学,研究所,病院,相談所など関連機関に広く配布される予定になっている.
多くの心理臨床家にとって,長い間待ち望んでいた資格認定である.この資格は,医師や弁護士のような国家資格ではないが,日本臨床心理士資格認定協会によって認定されるもので,いわば国家資格の前段階としての資格認定といえるものである.既に本誌の読者には周知の情報であるかと思うが,それらの資格認定について,「臨床心理士になるために」(日本臨床心理士資格認定協会監修,誠信書房刊,1989)を引用しながら説明し,更にこの資格の問題点と今後の課題やリハビリテーションとの関連について述べてゆきたい.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.