書評
大谷清(国立療養所村上病院)著―リハビリテーション整形外科学改訂第3版
渡辺 英夫
1
1佐賀医科大学整形外科
pp.506
発行日 1989年7月10日
Published Date 1989/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106086
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リハビリテーション医学の分野では,最近は脳卒中などの中枢神経疾患のリハビリテーションがフットライトを浴びているようではあるが,理学療法や作業療法の主体は運動器疾患であり,この分野のリハビリテーションでは,整形外科疾患が重要で,その知識が必須であることは言うまでもない.またリハビリテーション学院などでの臨床部門の講義の中では,整形外科学は講義時間が最も多いようである.
整形外科の分野は範囲が広く,進歩・発展も著しいので,これらを網羅する教科書となれば,通常は頁数が多く,本の重量も増し,取り扱いにくいものとなることが多い.その点,本書は頁数が約220頁の手頃な大きさの整形外科学の教科書であるが,整形外科の重要な疾患はすべて網羅されており,またそれぞれの疾患の記載は,簡潔に大変要領よくまとめてある.
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