書評
大谷清(国立療養所村山病院)―リハビリテーション整形外科学改訂第3版
首藤 貴
1
1愛媛大学整形外科
pp.593
発行日 1989年8月10日
Published Date 1989/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106103
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
このたび,大谷清先生の「リハビリテーション整形外科学」改訂第3版が出版された.1979年に初版が発行されて以来,版を重ねるごとに新しい知識を得るための項目が加えられ,リハビリテーション医学に関連する整形外科学が整理されて,一段と充実した内容を持つ教科書となってきた.
著者は,本書をリハビリテーション診療にたずさわるスタッフ,主として理学療法士・作業療法士の方々,またリハビリテーション学院の学生さんのための整形外科書として書かれている.そのため内容が的確に理解できるように,図・表・写真が合わせて356と数多く使用されていて読みやすく,読者の知識整理が自然にできるように配慮されている,本書の内容は,総論・各論とも読者のために非常にバランス良く構成され,適所に新しく有用な検査法や段階的な治療法,疾患の分類,評価判定基準,診断基準が盛り込まれている.各論中の疾患の説明においては,シェーマによる局所解剖がそれぞれの項に付加されて要点を整理しやすくなっているのは実に親切である.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.