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国立病院・国立療養所における歯科の現況
大井 一正
pp.77-82
発行日 1965年4月1日
Published Date 1965/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202559
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1.国立病院とは
国立病院の発足は,「国立病院10年の歩み」昭和30年12月1日厚生省医務局編集発行によると,終戦とともに復員傷病兵の処置のために,厚生省が陸海軍と協同して陸海軍の病院運営に当たったのが始まりで,その後昭和20年11月19日,連合軍総司令部が日本政府に指令して陸海軍病院の処理に関する覚書に基づいて同年12月1日厚生省が内務省を通じて,旧陸海軍病院の転換を受け,国立療養所とともに,一般国民を対象とする国直営の医療機関として,厚生省の外局の形で設けられた医療局の所管の下に発足し,翌年11月5日,厚生省の機構改革により,医療局が廃止されて新設の医務局の所管に移り,現在に至っているとあります。
発足当時の病院数は,本院・分院を合わせて146でありましたが,統廃合および結核対策,医療機関整備などの国の施策に伴い,現在では本院,分院を合わせて87,この中に建設工事進行中の日本では初めての試みである世田谷小児センターおよび温泉を有する特殊な病院12か所が含まれており,他に国立がんセンターが1つあります。
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