巻頭言
臨床医学としてのリハビリテーション
今村 義典
1
1産業医科大学リハビリテーション医学教室
pp.3
発行日 1989年1月10日
Published Date 1989/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105984
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リハビリテーションの理念が障害に対して身体的,心理的,社会的,経済的目的によって施行されていることは,リハビリテーション医療に携わっている者にとっては既に何度も聞かされていることである.また実際,多くのリハビリテーションスタッフによって,これ等の目的に沿って治療が行われている.
しかし,リハビリテーション医学から治療を考えてみると多くの問題が存在することに気がつく.明らかな治療の一環として行われている以外に,いわゆる治療医学の限界を越えた対象がリハビリテーションの名の下に増えていることは周知のことである.
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