Japanese
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特集 リハビリテーション医学における基礎医学
骨関節のバイオメカニクス―ことに股関節バイオメカニクスの臨床的意義
Biomechanics of the Hip Joint and Articular Cartilage
廣谷 速人
1
Hayato Hirotani
1
1島根医科大学整形外科
1Department of Orthopaedics, Shimane Medical School.
キーワード:
バイオメカニクス
,
股関節
,
人工股関節置換術
Keyword:
バイオメカニクス
,
股関節
,
人工股関節置換術
pp.33-41
発行日 1989年1月10日
Published Date 1989/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105989
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はじめに
生体力学biomechanicsは,生体系の力と運動を研究する学問である.そのなかには,体幹,四肢を構成する骨,関節が変形しないものとして巨視的に観察する剛体生体力学rigid body biomechanicsと,骨,軟骨,腱などの生体が微視的に変形する状況を研究する可変形体生体力学deformable body biomechanicsとがある.これらの生体力学の研究は,たとえば有限要素モデルfinite element model(2次元ないし3次元)の応用というように,現今飛躍的に進展をきたしている.
本稿では,対象を股関節に求め,その正常・病的状態に対する対応,人工股関節置換術について,主として臨床的な生体力学的意義を概説することにした.
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