書評
五味重春 監 宇尾野公義 編―リハビリテーション医学講座(第13巻)神経筋疾患
今村 義典
1
1産業医科大学リハビリテーション医学教室
pp.147
発行日 1985年2月10日
Published Date 1985/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105331
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本書は,リハビリテーション医学講座17巻のシリーズの中の1巻(第13巻)として刊行されたもので,対象は,リハビリテーション医学を志向する初心者のためのマニュアル的なものとされている.
本書は,神経筋疾患について6章よりなり進行性筋ジストロフィー症,多発性筋炎,運動ニューロン疾患,ニューロパシー,重症筋無力症,floppy infantについて言及し,いずれも治療面で難病であるために,その治療について多面的アプローチが検討されているのは周知のことである.進行の阻止,運動機能の維持と回復,精神的支持など,治療の一環としてのリハビリテーション医学の役割は大きい.しかし,これらの疾患に対するリハビリテーション治療として確立されたものはないが,筆者らは,リハビリテーション治療の基本的アプローチに加えて,筆者らの工夫をおのおの述べられている.
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